「え、シュワちゃんって、バレエを習ってたん?」
最近、そんな話を知りました。僕もボディビルをやっていますが、これは知らなかったです😳
あの大きな身体でバーベルを持つ姿なら、すぐに想像できます。でも、バレエのレッスンとなると、急に頭の中の映像が追いつかない。
ただ、知れば知るほど、意外な組み合わせというだけでは終わらない話でした。
自分の競技をもっと良くするために、違う世界の人から学ぶ。
今回、僕がいちばん「いいな」と思ったのは、そこです。
シュワちゃんとバレエ。本当にそんな場面がある
シュワちゃんこと、アーノルド・シュワルツェネッガー。
映画『ターミネーター』の印象が強い方も多いと思いますが、ボディビルの世界でも広く知られる存在です。
そのシュワちゃんがバレエの指導を受ける場面は、1977年公開のドキュメンタリー映画『Pumping Iron』に登場します。制作会社の公式サイトにも、「Ballet Class」という映像クリップが紹介されています。
この場面は、ポージングの見せ方を磨くためのレッスンとして紹介されています。筋肉をつくる場所と、その筋肉を美しく見せるために学ぶ場所が、同じである必要はないんですよね。

筋肉は、デカくて絞れていれば格好良く見える……わけではない
ボディビルの大会は、ステージでバーベルの重さを競うものではありません。鍛えた身体を、ポーズをとって見せる競技です。
だから、筋肉をつくる練習と、その筋肉を見せる練習の両方が必要になります。
腕をどこに置くか。身体をどの向きにするか。ポーズから次のポーズへ、どう移るか。
同じ身体でも、見せ方によって印象は変わります。
いいポーズが決まっても、その前後がバタバタしていたら、ちょっともったいない。
せっかくの筋肉に、落ち着いて登場してもらいたいわけです。
そう考えると、舞台で身体を表現するバレエに、ボディビルダーが学べることがあるのは自然な話。
最初は「マッチョがバレエ!?」だったのに、だんだん「確かに参考になるかも…」に変わってきます。
すごいのは、違う世界で教わる側になれること
この話から僕が感じたのは、学びに行くときの身軽さです。
自分が長く続けてきたことには、どうしても慣れや自信が出てきます。それ自体はいいこと。でも、「自分のやり方」で全部を解決しようとすると、見えなくなるものもありそうです。
ボディビルなら、もっと鍛える。もっと筋肉を増やす。
もちろん大切ですが、見せ方で困っているなら、見せることに詳しい人に聞いてみる。その選択肢がある。
僕には、シュワちゃんのバレエの話が、そんな発想の例に見えました。
違う分野に行けば、経験者でも初心者になる。
「そこ、もう少しこうしてみて」と教わる側になる。それを受け入れられるのは、格好いいなと思います。

筋肉が大きくても、学ぶ入口まで大きくする必要はない。普通に入って、普通に教わればいいんですよね。
「技を盗む」は、動きを丸ごとコピーすることではない
では、僕も明日からバレエを始めれば解決するのか。
そこは、一度落ち着きたいところです。
参考にしたいのは、自分が困っていることに役立つ部分。バレエの難しい技を、そのまま大会に持ち込むという話ではありません。
たとえば僕なら、ポーズの間の動きが気になるとき、ダンスの映像で「腕を動かし終えるまで」を見てみたい。
どんな速さで動き、どこで止まるのか。
決めポーズだけを見ていたら、気づかなかったことがありそうです。
筋トレに興味がない人にも、この考え方は使えそうです。
人前で話すのが苦手なら、俳優や落語家の「間」を観察する。
文章を書いているなら、好きな映画がどうやって続きを気にさせるのか考えてみる。
仕事の段取りなら、料理をする人の準備からヒントをもらう。
これは「別の分野を学べば必ず上達する」という約束ではなく、試してみるためのアイデアです。でも、同じ場所でずっと考えているときには、いい風穴になりそうです。
ひとつだけ借りて、自分の場所で試してみる
いきなり新しい習い事を増やさなくても、まずはこんな順番でいいと思います。
- 今、困っていることをひとつ決める。
「なんとなく上達したい」より、「ポーズの切り替えが慌ただしい」のように具体的に。 - その部分が上手な人を、別の分野でも探す。
競技名よりも、「その人は何が上手いのか」に注目する。 - ひとつ試して、前と比べる。
ポージングなら動画で確認する。しっくりこなければ、取り入れ方を変える。
憧れの人を見て「すごいな」で終わるのも楽しい。
でも、「今の自分なら、どこを借りられるだろう」と見ると、楽しみ方がもうひとつ増えます。
筋トレのヒントは、ジムの外にもある
シュワちゃんがバレエを習っていたと知って、最初は意外さに驚きました。
でも今は、その組み合わせよりも、違う世界に学びに行く姿勢が印象に残っています。
僕も、ボディビルをやっているからこそ、ボディビル以外の動きや表現を見てみたい。
自分の競技を大切にすることと、他の世界に興味を持つことは、ちゃんと両立するんですね。
次にダンスや映画を見たときは、「これ、自分にも使えるかな」と、少しだけ観察してみようと思います。
自分の世界を深めるために、たまには隣の世界をのぞいてみる。
筋トレの新しいヒントは、ダンベルの置いていない場所にもあるのかもしれません。
筋トレと挑戦の舞台裏はSNSでも発信中! 大会・取材・日々のトレーニングは、InstagramとXで更新しています。
あわせて読みたい
初出:Ameblo(2025-08-02)|元の記事
